ParallelScope 使い方ガイド

複数のルートフォルダを登録して、横断的にブラウズ・検索できる Windows デスクトップアプリ。

Windows 10 / 11 Microsoft Store ローカル SQLite キャッシュ

ParallelScope とは

ParallelScope は、バラバラの場所にあるフォルダを 1 つのツリーにまとめて 扱うためのファイルブラウザです。 たとえば「作業中のプロジェクト」「デザイン素材」「レポート置き場」のように離れた場所にあるフォルダをルートとして登録しておくと、 エクスプローラーのウィンドウを行き来せずに、1 つの画面から参照・検索できます。

フォルダ構成とファイル一覧はローカルの SQLite キャッシュに保存されます。表示はまずキャッシュから行われるため、 フォルダを開いた瞬間に一覧が出て、そのあとバックグラウンドで実際のファイルシステムを読み直して内容が最新化されます。 ネットワーク越しの NAS のように応答が遅い場所でも待たされにくいのが特徴です。

このページの画面写真はすべて C:\ScopeDemo 配下に用意したダミーデータで撮影したものです。実際のフォルダ構成とは関係ありません。

画面の見方

ParallelScope のメイン画面。左にフォルダツリー、右にファイル一覧が並ぶ 1 2 3 4 5 6 7
  1. 課金状況 — タイトルバーのアプリ名・バージョンの右に、現在のライセンス(「無料版」「Plus(月額)」「Plus(買い切り)」)が表示されます。ライセンスの確認は起動直後に行われるため、少し遅れて現れることがあります。
  2. Menu — タイトルバー(アプリ名の左)にあります。設定画面を開くほか、表示中の一覧のCSV出力と、この使い方ガイドへのリンクがあります。
  3. ナビゲーションボタン — 矢印のボタンで、移動履歴を戻る・進む、親フォルダへ上がります。どのボタンかはカーソルを合わせると説明が出ます。Plus を購入していると、アドレスバーの右側に同じ行でタブ列が並びます。
  4. アドレスバー — 現在地のフルパス。直接入力して Enter でそのフォルダへ移動できます。
  5. 検索ボックス — 入力するたびに現在フォルダ配下を検索します(インクリメンタルサーチ)。
  6. All Files トグル — 現在フォルダ配下のファイルをすべてフラットに表示します。
  7. フォルダツリー — 最上位の「Folders」の下に、登録したルートフォルダが並びます。Plus を購入していると、その上に「★ Favorites」「🕘 Recent」「🕒 Frequently Used」が並びます。
  8. ファイル一覧 — 選択中フォルダの内容。列見出しをクリックすると並べ替えできます。

最初にすること(ルートフォルダの登録)

インストール直後はルートフォルダが未登録で、デスクトップが暫定的に表示されます。まずは見たいフォルダを登録します。

  1. 「Menu」→「⚙ Settings」を開く
  2. 「Root Folders」ページで、登録したいフォルダのフルパスを入力して「Add」
    登録した順にツリーへ並びます。「↑ Up」「↓ Down」で並び順を変更、「Remove」で削除できます。
  3. 必要なら「Excluded Folders」に除外したいフォルダを追加
    node_modules や bin のように中身が多くて見る必要のないフォルダを指定しておくと、ツリー・一覧・検索・スキャンのすべてから外れます。
  4. 「Save + Full Scan」で保存してスキャンを実行
    ルートを追加・変更した直後はキャッシュが空なので、ここで全体をスキャンしておくと以降の表示と検索が速くなります。設定だけ保存したい場合は「Save」を押します。
Menu をクリックして Settings を選ぶ
「Menu」→「⚙ Settings」で設定画面を開きます。
設定画面の Root Folders ページ
ルートフォルダ・除外フォルダ・自動フルスキャンの間隔をここで設定します。

除外フォルダはフルパス指定です。「node_modules という名前をすべて除外」のようなパターン指定ではなく、指定したパスとその配下だけが対象になります。

フォルダを見る・移動する

最上位の「Folders」

ツリーの一番上にある「Folders」は、登録したすべてのルートをまとめた仮想フォルダです。実在するパスではないため、 選択するとアドレスバーには ::Folders:: と表示され、一覧には各ルートが 1 行ずつ並びます。 ここを選んだ状態で検索すると、すべてのルートを横断して検索できます。

Plus を購入していると、その上に「★ Favorites」「🕘 Recent」「🕒 Frequently Used」の 3 つの仮想フォルダが並びます。動きは「Folders」と同じで、 アドレスバーには ::Favorites:: / ::Recent:: / ::Frequent:: と表示され、一覧にはそのノードに集めたフォルダが 1 行ずつ並び、 そこで検索すれば集めたフォルダを横断して検索できます。詳しくはお気に入り・最近開いたフォルダ・よく使うフォルダを参照してください。

フォルダのサイズ表示

一覧のフォルダ行に表示されるサイズは、キャッシュから集計した配下の合計サイズです。まだスキャンされていないフォルダでは空欄になり、 スキャンが進むと表示されます。

お気に入り・最近開いたフォルダ・よく使うフォルダ

よく開くフォルダを片っ端からルートに登録していくと、かえって見通しが悪くなります。そこでツリーの最上位には、 自分で選んで並べるものが 1 つと、アプリが自動で並べるものが 2 つ、合わせて 3 つのショートカット用ノードを用意しています。 いずれも ParallelScope Plus の機能で、購入していない間はツリーに表示されません。

★ Favorites(お気に入り)

🕘 Recent(最近開いたフォルダ)

🕒 Frequently Used(よく使う)

All Files モード

All Files をONにして、Projects 配下のファイルがフラットに並んでいる画面
「All Files」がONのとき、現在フォルダ配下のファイルがサブフォルダの階層に関係なく 1 つのリストに並びます。

右上の「All Files」をONにすると、選択中フォルダの配下すべてのファイルを再帰的に一覧表示します(フォルダ行は出ません)。 「どのフォルダに入れたか忘れたが、とにかく全部見たい」というときに便利です。

タブと画面分割(ParallelScope Plus の機能)

フォルダを複数開いたまま行き来したいときは、タブと画面分割が使えます。 どちらも ParallelScope Plus の機能で、購入していない間はタブ列が表示されず、メニューの「画面を分割する」も選べません。ペインのフォルダツリーの開閉も Plus の機能です。

タブ

タブを4つ開いた状態
タブ列はペインの上に並びます。いま見ているタブは背景が付き、太字で表示されます。
ショートカット動作
Ctrl + T新しいタブを開く
Ctrl + Wいま見ているタブを閉じる
Ctrl + Shift + T閉じたタブを開き直す(アプリ実行中の直近 10 件まで)
Ctrl + Tab / Ctrl + Shift + Tab次 / 前のタブへ移る
Ctrl + 1 〜 8左から数えたその位置のタブへ移る
Ctrl + 9いちばん右のタブへ移る
F6(分割中)操作するペインを切り替える

画面分割(2 画面)

左右に分割した2画面表示
左右に並んだ 2 つのペイン。タブ・アドレス欄・ファイル一覧をそれぞれ持ちます。右のペインはフォルダツリーを畳んでいます。

フォルダツリーを畳む

フォルダツリーを畳んだ状態
ツリーを畳むと、ファイル一覧が画面の幅いっぱいに広がります。戻すときは「Back」の左の「☰」ボタンを押します。

ファイル一覧の表示列・列幅・並び順は両方のペインで共通の設定です。分割中に片側で列幅を変えると、その値が共通の設定として保存されます。

開いていたタブと分割の状態は保存され、次回起動時に復元されます(検索語は復元されません)。 フォルダが無くなっていたタブは、最初のルートフォルダに寄せて開きます。

右クリックメニュー

ファイル一覧の右クリックメニュー
ファイル一覧の行を右クリック。
フォルダツリーの右クリックメニュー
フォルダツリーのノードを右クリック。
メニュー動作
Copy Fileファイル自体をコピーします。エクスプローラーに貼り付けて複製できます。
Copy File Nameファイル名だけをテキストとしてコピーします。
Copy Full Pathフルパスをテキストとしてコピーします。
Open Parent Folderエクスプローラーで親フォルダを開き、その項目を選択状態にします。
Open in New Tabそのフォルダを新しいタブで開きます。Plus機能のため、購入していない間は選べません。
Open in Other Paneそのフォルダを反対側のペインで開きます。1画面のときは、その場で画面を分割してもう一方に開きます。Plus機能のため、購入していない間は選べません。
Close This Pane右クリックしたペインを閉じて1画面に戻します。閉じる側のタブは残る側の末尾へ移ります。2画面のときだけメニューに出ます。
Scan everything under this folder(ツリー側)そのフォルダ配下だけをスキャンし、キャッシュを更新します。
★ Add to Favorites / ☆ Remove from Favorites(ツリー側)そのフォルダを「★ Favorites」に登録・解除します。Plus機能のため、購入していない間はメニューに出ません。

スキャンとキャッシュ

ParallelScope の表示と検索は SQLite のキャッシュを土台にしています。キャッシュは次の 3 つの方法で更新されます。

このほか、フォルダを開いた直後にはその直下だけが実ファイルシステムから読み直され、一覧とキャッシュが更新されます。 「ファイルを追加したのに検索でヒットしない」という場合は、そのフォルダをスキャンするか、次の自動フルスキャンを待ってください。

スキャン中もアプリはそのまま操作できます。スキャン実行中に設定画面から「Save + Full Scan」を再度実行すると、走っているスキャンを中断して新しい設定でやり直します。

表示のカスタマイズ

配色テーマ

設定画面の Theme ページ
「Settings > Theme(配色テーマ)」で System / Light / Dark を切り替え。選んだ瞬間に適用・保存されます。
ダークテーマのメイン画面
Dark を選んだときのメイン画面。

表示言語

「Settings > Language(言語)」で、アプリ内の表示を英語と日本語のどちらにするかを選べます。既定の「システム(Windowsに合わせる)」は Windowsの表示言語に追従します。配色テーマと同じく、選んだ瞬間に適用・保存される(Saveボタンは不要)設定で、無料版でも使えます。

このページの画面写真は英語表示のまま撮っています。設定画面のページ名などは、日本語表示にすると訳語に変わります。

フォルダツリー(ParallelScope Plus の機能)

「Settings > Folder Tree(フォルダツリー)」では、ツリー最上位に表示するショートカットのノードと、その並び順を選べます。 「★ Favorites」「🕘 Recent」「🕒 Frequently Used」にチェックを入れると表示され、「↑ Up」「↓ Down」で並べ替えられます。 「Folders」はツリーが空になってしまうため非表示にはできませんが、位置は入れ替えられるので、ルートフォルダを一番上に置くこともできます。

列の表示・並び順・幅(ParallelScope Plus 機能)

設定画面の Display Columns ページ
Plus を購入していない場合、このページは薄字で表示され操作できません。

「Settings > Display Columns(表示する列)」では、ファイル一覧にどの列を出すかと、その並び順をまとめて指定できます。 チェックを入れた列が表示され、「↑ Up」「↓ Down」で順番を入れ替えられます。選べる列は Location(親フォルダのパス)・Type・Size・Modified・Created・Attributes で、 Name 列は常に表示されますが、並び順の変更対象には含まれます。

隠しファイル・システムファイルの表示

同じ「Settings > Display Columns(表示する列)」ページの下側に「Hidden and system items(隠しファイル・システムファイル)」があり、隠し属性のファイル/フォルダーと システム属性のファイル/フォルダーを、それぞれ表示するかどうかをチェックボックスで選べます。既定はどちらも表示で、 チェックを外すとファイル一覧とフォルダツリーのどちらにも出さなくなります。上の列の設定と違い、こちらは無料版でも使えます。

CSVへ書き出す

「Menu」→「📄 Export CSV...」で、いま表示している一覧をCSVファイルへ書き出せます。 ParallelScope Plus の機能のため、購入していない間はメニュー項目は出ていますが、薄字で選べない状態になります。

ParallelScope Plus(月額サブスクリプション/買い切り)

設定画面の Plus ページ
「Settings > Plus」から購入(月額・買い切り)と解約の入り口にアクセスできます。

データの保存先

設定とキャッシュはローカルにのみ保存されます。外部サーバーへ送信する仕組みはありません。

ファイル内容
settings.jsonルートフォルダ・除外フォルダ・スキャン間隔・テーマ・列のレイアウト・お気に入り・フォルダごとのアクセス回数などの設定
ParallelScope.sqliteフォルダ構成とファイル一覧のキャッシュ

保存場所は Microsoft Store 版では %LOCALAPPDATA%\Packages\msmsrep.ParallelScope_77t1an0ygyrva\LocalState です。 アプリをアンインストールすると、これらのデータも一緒に削除されます。

困ったときは

追加したファイルが検索に出てこない

検索はキャッシュを対象にしています。そのフォルダをツリーで右クリックして「Scan everything under this folder」を実行するか、次の自動フルスキャンを待ってください。

エクスプローラーでは見えるファイルが一覧に出てこない

「Settings > Display Columns(表示する列)」の「Hidden and system items(隠しファイル・システムファイル)」を確認してください。チェックを外していると、その属性が付いたファイル・フォルダーは一覧にもツリーにも表示されません。

ツリーに出てこないフォルダがある

除外フォルダに含まれていないか、「Settings > Root Folders(ルートフォルダー)」の Excluded Folders を確認してください。除外したパスとその配下は、ツリー・一覧・検索のいずれにも表示されません。

NAS やネットワークドライブが遅い・切断されている

接続できないルートがあっても、キャッシュ済みの内容はそのまま閲覧・検索できます。接続が戻れば、次のスキャンで内容が最新化されます。

フォルダのサイズが空欄のまま

フォルダの合計サイズはスキャン済みのキャッシュから集計しています。まだスキャンされていないフォルダでは空欄になります。

表示列を変えたい

列の増減・並び替えは Plus 機能です。「Settings > Display Columns(表示する列)」から Plus のページへ移動できます。

列幅が既定に戻ってしまった

列幅とヘッダーの並び順はアプリを閉じるときに保存されるため、強制終了すると直前の変更が残りません。また、Plus を購入していない間は保存済みの設定を無視して既定の列で表示します(Plus が有効になれば元のレイアウトに戻ります)。

タブ列が出てこない・「画面を分割する」が選べない

タブと画面分割は ParallelScope Plus の機能です。購入すると表示されます。保存済みのタブ構成は購入していない間も消えないので、購入すれば元の構成に戻ります。

「Favorites」「Recent」「Frequently Used」がツリーに出てこない

いずれも Plus 機能です。購入が確認できた時点で表示されるため、起動直後は少し遅れて現れることがあります。

いま開いたフォルダが「Recent」に出てこない

並べ替えは起動時とノードを展開したときにだけ行われます(移動のたびに並べ替えると、操作中にツリーが目の前で動いてしまうためです)。ノードを畳んで開き直すと最新になります。ノード自体を選んだときの一覧は常に最新の順です。なお、お気に入りに登録済みのフォルダは意図的に除外しています。

よく開くフォルダが「Frequently Used」に出てこない

お気に入りに登録済みのフォルダは意図的に除外しています。また、並ぶのは上位 10 件までで、並べ替えは起動時とノードを展開したときにだけ行われます。

書き出したCSVのサイズが数値として扱われない

出力時の保存ダイアログで「ファイルの種類」を「CSV - sizes in bytes」にしてください。桁区切りなしの生のバイト数で書き出され、表計算ソフトで合計できます。

開発を応援する

ParallelScope は個人で開発しています。気に入っていただけたら、寄付で応援していただけるとうれしいです。いただいたご支援は今後の開発に充てさせていただきます。