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品質管理

検査指示の発行から実績入力・判定・承認、そして不適合の起票と対応までです。品質管理担当者の作業になります。

検査指示を発行→ 検査実績を入力→ 総合判定→ 検査承認→ (不合格なら)不適合対応

検査の発行・入力・判定・承認、不適合の対応指示・承認ができるのは システム管理者・品質管理担当者 です。不適合の起票と対応実績の記録は全ユーザーが行えます。


検査管理

左メニュー:品質 → 検査管理

検査指示を発行する

  1. 検査種別を選びます。受入検査/工程内検査/完成品検査/サンプル検査/再検査 の5種類です。
  2. 工程内検査の場合は対象作業指示を選びます。それ以外は対象ロットを指定します(スキャンまたはプルダウン)。
  3. 必要なら備考を入力し、検査指示を発行を押します。

発行すると検査指示番号が採番され(IN20260501-0001)、対象ロットの在庫ステータスが「検査待ち」になります。

次のロットには検査指示を発行できません(サンプル検査を除く。サンプル検査はロットを拘束しません)。

  • 保留・廃棄予定のロット。保留の解除は不適合の処置で行います
  • 不良のロット。ただし再検査は発行できます
  • 判定前の検査指示が既にあるロット。その指示を判定するか取り消してから発行します

工程内検査は、取り消した作業指示には発行できません。対象ロットを指定する場合は、その作業指示の品目のロットに限ります。

再検査は、そのロットの直近の判定済みの検査をやり直すものです。検査項目は元の検査から引き継がれ、規格値はいまの基準の版が使われます。 判定済みの検査が無いロットには発行できません。

検査項目は自動で選ばれます。 マスタ管理 → 検査項目・基準 に登録された項目のうち、 検査種別・対象品目・対象工程が合致するものが検査指示に組み込まれます。 該当する基準がないと次のエラーになります。

対象に合致する検査基準がありません。検査項目マスタを登録するか itemIds を指定してください。

検査進捗を確認する

一覧では状態別に絞り込めます。

状態 意味
指示 発行済み、実績未入力
実施中 一部の項目に実績が入っている
判定済 総合判定が確定した(合格/不合格)
承認済 承認され確定した
取消 取り消された

「判定」列には、合格は緑、不合格は赤のバッジが表示されます。


検査実績の入力と判定

一覧の 詳細・実績入力 ボタンから、検査指示の詳細を開きます。

検査実績を入力する

検査項目ごとに、規格値(下限〜上限)と検査方法が表示されます。

  1. 測定値を入力します。規格値の範囲と照合して、合否が自動判定されます。
  2. 数値でない検査は定性記録に文字で記入します。
  3. 自動判定できない項目(規格値が未設定の項目)は、判定(手動)で合格/不合格を選びます。 測定値と規格値で合否が決まる項目は、手動の判定で変えることはできません(規格外の品を使う場合は、不適合の特採で処置します)。
  4. 検査実績を登録を押します。

入力した項目だけが登録されます。何度かに分けて入力しても構いません。

規格値が設定されていない項目に測定値だけを入れると、次のエラーになります。 検査項目 '○○' は規格値による自動判定ができません。judgmentを指定してください。 その項目の「判定(手動)」で合格/不合格を選んでください。

必要スキル・資格が設定された検査項目は、その資格を持つ人しか実績を登録できません。 照合するのは検査指示を出したときの検査基準の設定です(あとで検査基準を変えても、発行済みの検査には効きません)。

総合判定する

全検査項目の実績を登録してから 判定します。サンプリング数が決まっている項目は、その数だけサンプル番号の違う実績がそろっている必要があります。

  1. 必要ならグレードを入力します(検査結果で出荷先や等級が変わる製品向け。任意)。
  2. 判定するを押します。

判定のルールと結果は次のとおりです。

結果 条件 対象ロットへの反映
合格 すべての検査項目が合格 在庫ステータスが 正常 になります
不合格 1項目でも不合格がある 在庫ステータスが 不良 になり、不適合が自動で起票されます

実績が未登録の項目が残っていると判定できません。

実績未登録の検査項目が N 件あります。全項目の実績登録後に判定してください。

承認する

判定済みになると 検査承認 ボタンが表示されます。押すと状態が「承認済」になり確定します。

検査成績書の発行

画面上部の 検査成績書 ボタンで印刷ページが開きます。

検査指示を取消す

誤って発行した検査指示は 検査指示を取消 で取り消せます(承認済み・取消済みは不可)。

取消すと、その指示のために検査待ちで拘束していたロットが、発行する前のステータスに戻ります。 通常は正常に戻りますが、不良ロットの再検査を取り消した場合は不良に戻ります。 判定が済んでいる指示を取り消しても、ロットの現在のステータスはそのままです。

検査実績を訂正する

実績一覧の各行にある 訂正 から修正できます。

  1. 正しい測定値と判定を入力します。
  2. 訂正理由を入力します(必須)。
  3. 訂正を登録を押します。

訂正内容と理由は監査ログに記録されます。

承認済み・取消済みの検査は訂正できません。 また、判定済みの検査を訂正した場合は、 もう一度総合判定をやり直す必要があります。


不適合管理

左メニュー:品質 → 不適合管理

検査不合格による自動起票のほか、現場で見つかった逸脱・不具合を手動で起票できます。

不適合を起票する

  1. 発生元を選びます。生産実績/検査/受入 のいずれかです。
  2. 関連する対象ロットや対象作業指示を選びます(任意)。
  3. 原因区分を入力します(例:設備不調/作業ミス/部材不良)。品質分析の集計軸になります。
  4. 内容と原因詳細を記入し、不適合を起票を押します。

不適合番号が採番されます(NC20260501-0001)。

原因区分は自由入力です。 表記がばらつくと品質分析の集計が分散するため、 工場内で使う語を決めておくことをおすすめします。

不適合の対応を指示する

一覧の各不適合カードで、対応区分を選んで指示します(品質管理担当者)。

対応区分 実行される処理
リワーク リワーク指図が自動作成されます
保留 対象ロットの在庫ステータスが「保留」になります
廃棄 対象ロットの在庫ステータスが「廃棄予定」になります
特別採用 承認時にロットが解放されます

対応区分と指示内容を入力して 対応指示 を押すと、状態が「対応指示済」になります。 作成されたリワーク指図の番号は、不適合カードにバッジで表示されます。

対応実績を記録する

対応が終わったら、「対応実績」欄に内容を入力して 対応記録 を押します。状態が「対応完了」になります。

承認(クローズ)する

承認(特採時はロット解放) を押すと、不適合がクローズされます。 対応区分が「特別採用」の場合、このタイミングで対象ロットの在庫ステータスが正常に戻ります。

対応指示を出す前の不適合は承認できません。


品質分析

左メニュー:品質 → 品質分析

期間を指定して集計します。期間は製造日(業務日付)基準です。

セクション 内容
サマリ 検査の合格件数/不合格件数、未クローズの不適合件数
品目別の不良集計 品目ごとの良品数・不良数・不良率
工程別の不良集計 工程ごとの良品数・不良数・不良率
不適合の原因区分別 発生件数 起票時に入力した原因区分ごとの件数
管理図と工程能力 選んだ検査項目の測定値の管理図と、工程能力指数(Cp・Cpk)

開始日・終了日を入れて 集計 を押すと再計算されます。日付を空欄にすると全期間が対象です。 未クローズの不適合がある場合は「要対応」バッジが表示されます。

管理図と工程能力

検査項目(定量) を選ぶと、その項目の測定値の管理図が表示されます。

  • 1つの検査指示で測った値を1つの点(群)にまとめます。1回の検査で2個以上測る項目は X̄-R 管理図(平均値と範囲)、1個だけ測る項目は X-Rs 管理図(個別値と移動範囲)になります
  • 赤い点は管理限界(UCL・LCL)の外、黄色い点は中心線の同じ側に9点以上続いている並びです。どちらも工程に何かが起きているサインです
  • 規格値(規格上限・規格下限)は、検査指示を出したときの検査基準の値です
  • Cp・Cpk は工程能力指数です。1.33 未満のときは印が付きます。群が2つ以上ないと計算できません

1回の検査で測る個数(サンプル数)はそろえてください。 個数の違う群は同じ管理図に混ぜられないため、いちばん多い個数に合わない群は除外され、除外した数が表示されます。